To Development
2022年度 対面プログラムへと展開
2021年10月からWithコロナの時代へ移行し、私たちの日常生活はコロナ前に戻ることを望むのではなく、ウィルスとの付き合い方を模索しながら身を守り、未来を構築する思考へと展開していきました。
アート活動も対面で開催する企画や展覧会が再開し、試行錯誤しながらも”Social distance”から少し解放され、人間同士の立体的なコミュニケーションに心が躍りました。改めて感受する季節の変化の香りや、一人一人が纏う体臭と残香をそっと鼻腔に吸い込む瞬間は、どんな高価な香水の芳醇な“におい”よりも、味わい深い崇高な“香り”だと思いました。
本プログラム「においの話」は、5月7日に渋谷公園通りギャラリーで開催。嗅覚研究者:白須未香氏をゲストに迎えて、参加者10名と共に同じ空間で味わう季節のお茶「涙の蕾の花唄」を楽しみ、個々が自宅から持参した“気になるにおい”をグループで共有し、時が育てたにおいの軌跡を存分に鼻に吸い込み、妄想に耽りました。今回は、家から移動が困難な参加者は自宅からオンラインで参加し、対面とハイブリットな運営を行うことで、空間を飛び越えて共有するコミュニケーションからも新たな感性に気づく体験もできました。
大学の授業もハイブリットで行われ、4年間の大学生活のうち2年間をほぼ自宅で過ごした学生たちは、対面で育む交友に喜びを噛み締めているように感じました。
マスク着用は継続している日本。海外は、コロナが過去の出来事となりつつあり、マスクは着用していません。コロナ4年目に期待を込めて、活動を続けて参ります。
2022年は下記を対面で開催
5〜6月「においと辿る、わたしの記憶」@渋谷公園通りギャラリー
7〜9月「とある美術館の夏休み」展参加+WS開催
11月「みんなのアトリエ」インクルーシブWS@横須賀美術館
12月「アロマリサーチVol.92」執筆(フレグランスジャーナル社出版)
2021年12月
2021年助成:公益財団法人 小笠原敏晶記念財団
2020年助成:横浜市文化芸術支援プログラム、文化庁芸術家支援助成
2020,2021年 協力:白須未香氏プログラム:This workshop was partly supported by JST-Mirai Program (JPMJMI17DC, JPMJMI19D1)
KAKENHI grants from the Japan Society for the Promotion of Science (18K14651).
Home page image photo: 南俊輔