Original blend Tea
真緒さんより解説
普段、薬剤師として、漢方薬の調剤をしています。今回のようにワークショップ等でブレンド茶を作ったりもしています。
お茶を調合する際の秘話
井上さんは人の汗のにおいが好きなので、テーマをもらった時に、その「汗」をどのように表現したらよいかを悩みましたが、今回のブレンドで使用した薄荷は発汗作用がある為、お茶を飲み、汗をふわっとかいてから、徐々に汗が乾燥していく様を「汗そよぐ」と解釈して表現してみました。
薬膳茶の効能・テイスト
体の中で大切な3要素。「気・血・水」。この3つが過不足なく体内にあり、うまく巡っていることが大切です。このバランスを考えて調合しました。
夏の薬膳茶「汗そよぐ波」
夏季の体調の特徴
夏は体温が上がり熱ってしまうので、苦いものを食すと火照りを鎮静してくれます。ビール、珈琲、緑茶など苦味のあるものを飲むのもお勧めです。
緊張や不安が強い場合は、甘いもので緩まります。疲れている時にチョコなどは即効性があるけれど、効果が長持ちしないのでついつい食べ過ぎてしまうことも。お米や穀物類なら長めに体の緊張を緩め安心感を保ちます。
レシピ
•薄荷 • 陳皮 • 大棗 • 生姜 • 山薬(やまのいも) ・すぎな
秋の薬膳茶「静かな時間を迎える前に」
秋のブレンドにて 真緒さんより
勢いのあった夏から秋へ、スローダウンして内面に伸びやかな喜びをみつけるイメージ
レシピ
・シナモン・みかんの皮・紫蘇・棗(なつめ)・山芋
冬の薬膳茶「内なる声の暖かさ」
冬のブレンドにて 真緒さんより
内側を温め動かし自分の中から出てくる声に耳を傾けるイメージ
レシピ
・丁子(クローブ)
・枸杞の実(クコ)・みかんの皮・赤紫蘇・棗(なつめ)・生姜
春の薬膳茶「涙の蕾の花唄」
春のブレンドにて 真緒さんより
様々なことがあった2020年、冬の時期を乗り越えて春へ一歩踏み出すイメージ
レシピ
・玫瑰花(まいかいか)・陳皮(ちんぴ)・枸杞の実(クコ)・よもぎ・山芋・生姜
2021年助成:公益財団法人 小笠原敏晶記念財団
2020年助成:横浜市文化芸術支援プログラム、文化庁芸術家支援助成
2020,2021年 協力:白須未香氏プログラム:This workshop was partly supported by JST-Mirai Program (JPMJMI17DC, JPMJMI19D1)
KAKENHI grants from the Japan Society for the Promotion of Science (18K14651).
Home page image photo: 南俊輔