Interview Program 

井上尚子がとても興味深い人生を歩んでいる友達にお声がけをして、皆さんにご紹介いたします。

対談記録 *当日の内容を抜粋してお届けします。下記□をクリックして記録をお楽しみください。


感性豊かで、異国の温かさを携えたお二人と・・・・

 

 井上が以前から付き合いのあるお二人。吉池浩美さんは、鎌倉に彼女のお店「ミミロータス」があった頃、お客さんとして足を運んでいましたが、ヒョンなことから共通の友達がオーナーである浩美さんを紹介してくれて、その後、意気投合し、たまにお酒を酌み交わす友となり、今に至ります。10年間続けたお店を閉め、ネパールへと旅立った彼女の決断と未来を身体で予感できる意志と生き様に感動を覚えました。彼女の繊細で、大胆で、勇敢で凛々しく生きるその姿は、旅を終えて帰国した今も健在で、これから新たな始まりを迎えます。

そして、これまた友達の紹介で齋藤名穂さんと数年前に繋がり、2013年に水戸芸術館で開始されたお茶会の作品’Tea Party on the border’ ワークショップに参加させてもらったり、名穂さんが南インドのキッチンを取材して執筆した著書「‘TRAVELS THROUGH SOUTH INDIAN KITCHENS’」の日本語版の出版記念トークショーが一昨年、東京で開催され、そちらに伺ったりして、彼女の作品を体験できる時をとても楽しみにしているファンでもあります。

名穂さんの作品は、記憶を大切に扱い、ユニバーサルな感覚のデザインは素晴らしく、作品に触れると、感動のあまり「ふぅあ〜」と感嘆してしまいます。

浩美さんと名穂さんの繋がりは、名穂さんの本がきっかけになっていたり・・・・・。

トークイベントで語っていただきたいと思っています。

 

この度、世界のいろいろなところに足を運び、呼吸し、様々な人と出会ってきた浩美さんと名穂さんに、記憶に残るにおいのお話を伺うことができたら嬉しく思います。


926日(土) 19:00-20:30


器作りは、自然の時間とのコラボレーション

 

昨年暮れ、共通の友達が開いたBarイベントの会場が、石井ちゃん(石井啓一さん)のアトリエで、みんなとワイワイしながら過ごし、井上は、石井ちゃんの作品に興味を抱き、制作プロセスを伺ったところ、今まで会ったことがない陶芸家の表現と美学に、感銘を受けました。この世には完璧なものはない、自然の時間、環境と土が寄り添い共に作っていくこと、器と人の振る舞い、生活が器を育てていく、同時に人間も成長していく・・・・・・。

新型コロナウィルスの影響で、展示会などの中止も余儀なくされておりますが、私たちの日常で器を使ってお料理を食べることは変化のない日常のように思います。その形態は人それぞれ異なると思いますが、石井ちゃんの器(作品)は、日常の振る舞い、器と人、器と料理(食物)、器と場所など、全ての関係性を丁寧に、優しく、それとなく言い過ぎずに存在感を持って”日々の大切さ”を教えてくれるように思います。

本プログラムでは、制作プロセス、旅した国のにおい、記憶に残る昔の匂いなど、石井ちゃんが歩んできた道のお話をお聞きしたいと思っております。


126日(日) 14:00-15:30


立ち上がって消えていく日々の時間

 

勇気さんと井上の出会いは、2016年、ドイツ在住の共通の友達からの紹介で繋がり、初対面はミュンヘンで。

勇気さんの映像作品は、日常を切り取り、作品に再構成して、私たち鑑賞者に見過ごしてしまう刻一刻と過ぎゆく記憶の断片を、丁寧に可愛く、エッジを利かせて伝えてれます。

今回、「においの話ーStory of Smellー」プログラム最終回トークゲストに相応しく、記憶をマテリアルに扱う作家同士として、皆様に映像から日常を切り取る勇気さん、においから日常を切り取る井上との対談をお楽しみ頂きたいと思っております。

共鳴、違和感、それぞれの生き方についてなど。今から構想を練っております。